第14回SGH講演会の記録

 2014年12月3日(水)、弘前大学 人文学部 黄孝春教授より「国際的な経済活動について」というタイトルで、青森のりんご産業についてご講義いただきました。

 青森りんごは外国のりんごとは違い、大玉で高糖度、食文化に見合った高級志向の果物です。外国のリンゴは小さく酸味が強く、低コストを追求しています。

 青森りんごは、品質の認知度が高く、台湾市場などへ輸出を拡大してきています。しかし、まだ輸出産業としては定着していないことから、間接輸出で東京や神戸の商社に依存しています。今後新しいビジネスモデルの構築に力を入れるべきです。

 りんご産業そのものを海外へ輸出することも可能です。例えば、品種栽培許諾権、商標使用権などの知的財産を用いて特定りんごの生産・販売に制約をかけ、事業を展開していくことが考えられます。また、栽培した果実を商標ブランド化し、契約を通じて、国境を越えて世界規模で生産販売を展開することも考えられます。いずれにせよ、それらをいかに宣伝していくかが重要です。


平成26年12月3日(水) 講師 弘前大学人文学部 黄 孝春 教授