2014年10月29日(水)、弘前大学 人文学部 高島克史准教授より「ビジネスマネジメントガイダンス」というタイトルで、ビジネスモデルについてご講義いただきました。
高島准教授は、VRISA分析という方法を用いて企業活動を分析し、日本製品は世界最高品質だが利益が出ていない、という日本経済が抱える問題を解決することを目指しています。ビジネスモデルのVRISA分析とは、次の観点から企業活動を分析します。
①Value「顧客価値」…どのような価値(満足)を、どの顧客層に提供するのか
②Rareness「希少性」…希少性があるのか
③Imitability「模倣可能性」…他企業に模倣される可能性はあるのか
④Substitutability「代替可能性」…他の企業が顧客に同じ価値を提供できるのか
⑤Appropriability「専有可能性」…誰が利益を得ているのか
ビジネスモデルの成功例として「いろどり」(徳島県上勝町)の「葉っぱビジネス」をご紹介されました。当時農協職員だった横石氏は、大阪の寿司屋で、料理についている本物の紅葉を女性がハンカチにつつんで持ち帰るのを見てビジネスチャンスだと思い、料亭に売り込みました。徳島の山でありふれたものが大阪の料亭で価値あるものになります。
自分なら何ができるか、どうしたらいいかを考えることが重要です。商品の価値は、そのもの自体にあるのではありません。商品が使用される具体的な場所・場面・状況とセットで生じます。